エジプト1週間 女ひとり旅 簡単に総括


エジプト旅行記を読んでくださってありがとうございました!


今後エジプトに行きたいなと思っている方に読んで頂けたら嬉しいのですが


自分で読み返してみて…


なんと、


現地の人に救われ過ぎて、

移動とか面倒な部分を何もアドバイス出来ていない…!!!w


すみません…!


悪いと噂の治安を気にしながらの旅行でしたが、特別怖いと感じることはありませんでした。

ただ、私が帰国した直後にアレクサンドリアで爆破事故(テロ?)があった様です。


ヨーロッパでもアジアでも、どこの国でも警戒して行動することを忘れてはダメですね!


私は今回無事に帰って来ましたが、

浅はかな行動が多かったし、

危機管理能力も欠けていました。

(得体の知れないものをすぐ口に入れたり、

知らないおじさんについて行ったり)

楽しかったですけれど!!!!

自ら怖い思いへ突進して行く必要はないです。

特に女性1人で行かれる方は、NOの意思表示を忘れず、気を付けて行ってきてくださいね。



今回使ったお金についてですが、ご馳走になったことが多かったので、後半はほぼ払っていません…

もうほんとにすみません。


ただ、最初に記した通り、1EP=7円でしたのでかなりお得を感じました。

私はかなりぼられた方( )だと思いますので、高額をふっかけられて負けない人は更にお得な旅行が出来るはずです。

まぁ余計なバクシーシを払う必要はありませんが、バクシーシ自体大した額ではないのでちょっとくらいはずんでもいいのでは。笑


ホテルは、数百円で泊まれるところもたくさんありました。個室にこだわらないのなら、ドミトリーやゲストハウスも。

今回の旅では食費や交通費を抑えられる分、私は数千円のホテルを選びました。それでも安いです。特にルクソールのネフェルティティホテルはまた行きたいなーって思ってます。


あと、私は国際学生証を発行して行ったので、あらゆる入場料が半額になりました。元々安いのですが、半額はありがたい!

学生さんは是非、国際学生証を持って行ってください。


旅行記の7日目最後に書いた、「パケ代1万円越え事件」ですが、あれはWi-Fi環境がない中データローミングをオンにして無理やりLINEで日本に連絡をしたり、ジミーと現地で電話をしたりしたせいです…

お金に余裕のある方は普通にWi-Fi借りて行ったほうがいいですね。

帰国後、母上にチクチク言われてしまいました。


あとはなんだろ。


ああ、やり残したこと結構あります。


ルクソールカルナック神殿行ってないし。

ナイル川クルーズやってみたかったし。

ギザのピラミッド入らなかったし。

三大ピラミッド以外は行かなかったし。

フレイヤーオアシスに行って星空の下でキャンプしたかったし。

アレクサンドリア行けなかったし。

(結構やってないw)


いつかイスラエルとか行きたいので、

エジプト〜イスラエルみたいな旅してみたいなあなんて。思っています。



社会人になったもんですから、今後は好きなところへ自由に行く機会があまりないですね、学生よりは。


ここに行きたいな、あれやりたいなって思いながらお仕事頑張ろうと思います。


それではまた!


エジプト1週間 女ひとり旅 7日目

7日目

 

今日はソフナからカイロまでジミーに車で送ってもらい、

 

カイロ

ドーハ ハマド空港 トランジット(9時間w)

日本

 

という工程で帰ります。

ゆるっと帰ります。

とにかく今日は帰国さえ出来ればいいのです。

 

朝8時に起床し、ジミーと共にカイロへ帰ります。

 

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一人旅のはずだったのに、現地の方々のお陰で至れり尽くせりの日々でした。

特にジミーとは全日程のうち半分は一緒にいました。

心強かったです。ありがとう。

 

来た道を帰ります。

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高速のゲートと料金表です。

 

カイロとソフナの間は車で2時間くらいですが、その間には建設中の建物がたくさんありました。 

ジミー曰く、カイロでは人口が増えすぎているので街を拡大しているんだとのこと。

なるほど、確かに首都だけあってカイロには人が沢山います。

カイロはどんどん大きくなるんですね。

日本とは全く違う社会問題を抱えていそうです。

 

カイロ空港に着いたら、いよいよジミーとはお別れです。

空港は大きいのでゲートを探すのに一苦労。最後までお世話になりました。

バイバイ!!!

 

空港で少し時間があったのでお土産タイム。

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スタバが好きなお友達にタンブラーを買います。

 

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今日初めての食事を空港のマックで。

メニューがアラビア文字なのがシュールだったので写真を撮ろうと携帯を構えた瞬間、クルー全員に

「撮らないで!!!!!!」

と怒られます。

何でよ~。

しかし外国では結構怒られるみたいです。ごめんなさい。

ハンバーガーもポテトも案外普通でしたが、飲み物の大きさには仰天。

 

さて、搭乗準備を整え、いざドーハへ。さらばエジプト。

 

 

最初にドーハに降り立った時は、周囲の人から滲み出るイスラムの異国感に戸惑いましたがもはや慣れてしまいました。

ただいまハマド空港。

 

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コイツはハマド空港中心に鎮座するベアー。

なんというか、狂気を感じます。

 

ここですぐに乗り換えて帰国出来たら良いのですが、

この空港ではなんと9時間待機しなくてはなりません…

 

過ごし方を何も考えていませんでした。

その場で調べてみると、どうやらドーハ内を無料で観光させてもらえるツアーもあるとのことでした。

が、時間的に微妙なのと、ちょっと眠いのでゆっくりしたいなという気持ちが強く…

Twitter

「ハマド空港で9時間待機なんだけど~!!!www」

みたいに呟いてみました。

 

ハマド空港はそれはそれは大きく豪華で遊ぶところもたくさんあり、探索するにはうってつけでトランジット好きには堪らないそうです。

 

しばらくするとお友達が数人、Twitter

オリックスラウンジに行ったら?」

と提案してくれました。

フォロワーには旅人が何人かいるのです。笑

 

特に何かの会員でもなければ、そういったカードも持ち合わせていない私にとって、空港のラウンジというのは無縁の世界でした。

しかしそのオリックスラウンジとやらはお金さえ払えば6時間ゆっくりさせてもらえるらしいのです。

食事もあればお酒もあるし、仮眠スペースもシャワールームも完備!

 

6時間6000円ということに頭を抱えながらも、お友達のススメで踏み入れました。

するとどうでしょう。

 

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あら、ラグジュアリー!

 

最初は挙動不審で手前の方の食べ物しか注文できませんでしたが

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ワインとリンゴwwww

 

しばらくしてその場の雰囲気に慣れ、

とにかく食べ物を取りまくりました。

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ラウンジ奥にバイキングコーナーがあります。

 

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た、楽しい!!!

 

最初は9時間という時間を途方もなく感じていましたが、

するするっと去っていってしまいました。

この間、日本は真夜中だったはずですが、SNS上で構ってくれた友人達には頭が上がりません。

ありがとうございました。

 

成田行のゲートに行くと、日本人が沢山いてホッとしました。

12時間ほどかけて日本へ帰ります。

 

本当に色々なことがあった旅でしたが、

学生最後のひとり旅、とても楽しかったな…

 

さよなら、エジプトとドーハの皆さん。

楽しかったよ…

また来るね…

 

 

~成田~

 

 

au「お客様のパケット代が1万円を超えています。大丈夫ですか?」

私「大丈夫じゃねえ」

 

 

 

 

 

 

エジプト1週間 女ひとり旅 6日目

 

 6日目




ウィスキーと夜更かしのせいか、盛大な寝坊をかまします。

あぁやばいやばいと言いながらジミーに着信を入れますが、出ず。
とりあえずシャワーを浴びて身支度をしますが、何度電話を掛けても出そうにありません。

今日はギザの三大ピラミッドへ行ったのち、紅海のほとりにあるソフナというリゾート地へ向かいます。

鬼電の末、ジミーに繋がりますが、例によって何を言ってるかよく分かりません。
なんだか、まだ時間が掛かりそうみたいなことを言っている気がしました。

「フロントで友達を待ってもいい?」
と聞くと、スタッフが快諾してくれた上にジュースを持って来てくれました。

そこから実に1時間ジミーと連絡が取れず、
結局彼の車が到着したのが13時過ぎでした。
渋滞と、あと腹痛が原因で遅れたのだそうです。

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何度も電話してごめんなさいね。

そんなわけで、いざギザの三大ピラミッドへ。

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日本車がたくさん走っています。
窓きったなw


しばらく渋滞を潜っていると…

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!!!!!!!

過呼吸になるレベルの興奮です。

ついにあのピラミッドへ行ける!


外国人だからか、駐車場に車を止めるジミーとは別ルートでゲートをくぐります。

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チケットオフィスの隣にゲートがあります。

ふおおおお興奮を抑えきれない!!!!

それをくぐった後…
この旅で三本の指に入る悪党に会います。

1人のおっちゃんが気軽に声を掛けてきたのですが、早口過ぎて全く聞き取れません…

しかも
「駐車してる友達を待ってるんだけど」
「知ってる知ってる!彼を待ってる間にちょっとそこまで観光に行こうぜ!!チケットは??」
と、スタッフヅラをしてきます。

訳もわからずとりあえずジミーに電話しますが、ジミーが言ってることも分かりません笑

なんとかジミーと合流しますが、
気軽に話しかけてきたおっちゃんにあのままついて行くと、とりあえず金を取られるんだそうです。
私のチケットを持って、こっちだ!と急ぐおっちゃんの顔を思い浮かべると怒りが!込み上げてきます!!!
最低!!!

ちなみにギザのピラミッド周辺にはこんなのがたくさんいます。
ついていかないでください。

そんなわけでまずクフ王のピラミッドからです。

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上にいくにつれて石の大きさは小さくなりますが、一番下の石はだいたい私と同じくらいの大きさ。
一体どうやってこんなものを…

 

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大きすぎて

よくわからない写真になっていますね。



クフ王のピラミッドは午前と午後に1回ずつ販売される人数制限付きのチケットを購入すれば中に入れます。


ピラミッドは墓説もありますが、それを否定する説もたくさんあります。

ルクソールで会ったイトウさんは
「あれは墓じゃない」
と断言していました。

王家の谷にある墓と比べるとあまりに狭く、ミイラが一体も出ていないことからそう思うのだそうです。

狭さを実感する為にも入ってみたかったのですが…
またエジプトに戻ってくる理由になりそうです。



次に、スフィンクスカフラー王のピラミッドを見る為に、ちょっと丘を下ります。

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遠くに見えるメンカウラー王のピラミッド。


ピラミッド周辺に馬とラクダがたくさんいます。
ラクダに乗る観光客は少なくありませんが、私はあまり興味がないのでスルーします。

あと、地球の歩き方
「ラクダが岩肌で滑って転んで怪我をしました。それにも関わらず料金を請求されました。」
とありました。エジプトっぽいですね。


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スフィンクスカフラー王のピラミッドです。

スフィンクスの右足の下に空間らしきものがあるという噂を聞きました。
エジプト全土の砂漠の下をX線に通してみたいですね。
信じられない量のミイラが出てきそうです。


ジミーにお願いして、メンカウラー王のピラミッドまで車で向かってもらいます。

何やら、メンカウラー王のピラミッド周辺は16時までしか入れないみたいで規制がかかり始めていましたが、ジミーが警備員に賄賂を渡して通過しました。笑

ここでやりたかったことが

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これです。

以前、先輩がこれをやっていて、
いつか私もエジプトに訪れたらやろう!と思っていました。

上は切れてるし、上手くいきませんでしたが、本当に良かったです。


と、そこへ、怒鳴りながら近寄ってくる2人組みのおじさんたちが…

ジミーが和解してくれましたが、
私が文字のあるタオルを広げて写真を撮っていたからか、広告がなんたらとかいう理由で文句をつけてきたらしいです。
私には分かりません。
彼らの言い掛かりの可能性もあります。


ピラミッドを堪能した後はソフナに向かいます。旅も終盤です。

その前にちょっとコシャリを。

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カメラを構えると顔を作るジミーwww

この人、ひたすら私に食べさせる癖(?)があるのですが、このコシャリも

「食べなさい!」と言って自分のを半分くらい私の皿に盛るし、

お腹いっぱいと言っているのに私にだけデザートをオーダーしました。

ヨーロッパに比べたらヘルシーだろうし、

エジプト来たら痩せられると思ったのにな。

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コメで作られたスイーツです。

何とも言えないお味でした。

 

さて、ここからジミーのヴィラがあるというソフナに向かいます。

ソフナって、

言われた時から何だよそれってずっと思っていましたが、

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紅海に面したリゾート地なんだそうです。(矢印がいるところです)

エジプト最後の夜。

アレクサンドリアを諦めた分、楽しみたいところです。

何せ、一人で行くには大変そうな所へジミーが運転してくれるのですから、

きっと貴重な経験になる…

 

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砂漠の中を、ひたすら2時間走ります。

窓汚ないw

 

ジミーが

「ここに置いていかれたらどうする?wwww」

とか言ったり

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200㎞/hで走ったりするもんですから時々神に祈りました。

 

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別荘には何もないらしいので途中で買い出しです。

絶対こんなに食べません。

 

そしてようやく到着です。夜の8時くらいかな。

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ふむ。

一見きれいですが、別荘ということで普段は全く使用していない様子で少々埃っぽいです。

 

というか、ルクソールでもこういう状況になりましたが、一つ屋根の下でよく知らない男性外国人と2人きりとか親が聞いたら泣きます。

私なら泣きます。

別荘に行こうと言われて車に乗せられてよくわからない土地に連れて行かれて他の国に売り飛ばされるなんてことが100%ないって、言いきれません。

女性の皆さん、一人旅はどうかお気を付けて(説得力の無さ)

 

それにしても

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リゾートとはいえ、この時期はまだ寒い…

シーズン中は最高なんでしょうけど、ヴィラの隣にあるプールも、汚ない水が溜まっているだけ。

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ひたすら飲み食いして、この日は22時に就寝です。

なんてことない、ラストナイトです。

テレビのスイッチが入らない部屋でひたすらジミーとお喋りしました。

 

あ、ベッド2台ある部屋が2つあったんですが、

「別々の部屋で寝ましょうね。おやすみ。」

 

と言い張って部屋に籠りましたよ。

 

明日は長時間かけて日本へ帰ります。

Wifiがなかったので日本の皆さんと一晩中不通に。。。

待っててねお母さん…

 

 

エジプト1週間 女ひとり旅 5日目

 

5日目

 

 

ジミーとその友人に見送られ、アスワンを出発しました。

翌日午後にはカイロに到着出来ているはず。
そう思いながら座席を倒し、眠りにつきます…

と、しばらくして突然
隣の長身黒人男性に起こされます。

隣に男性が座っただけでちょっと不安だったのに、起こされたものだから
何事?!
と飛び起きます。

すると男性は自分のパンを指差し、
「要るか?」
という仕草をし、車内販売からパンを買ってくれました。

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薄い唐揚げのようなものが入ったパンです。

「いくらですか?」
と聞くものの、
「要らない」と手を振るばかり。

こんな外国人を助けて…
一体あなたに何のトクがあるというのですか…

さらに温かい紅茶まで注文してくれて…
本当にありがとうございます。

しかしこの人…
カイロの手前のギザ駅まで乗っていたのですが、
寝ている私の膝に手を置いたり太ももに触れてきたりと、ちょっと嫌な感じもありました。

その都度起きて体の向きを変えては除けていました。
乱暴をはたらく様な人ではありませんでしたが、女性ひとりだとこういうことが起きてしまうのですね。
どうしようもありません、気丈に、それを避けるだけです。


長い長い乗車時間の間、
一度だけトイレに行きましたが便器の底から地面が見えました。
垂れ流しかい。笑


時々MAPS.MEを見て眠りにつきました。
12時間を見積もっていた乗車時間ですが、全然カイロに到着しそうにありません。
それどころか

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ナイルを挟んで反対側にカイロがあります。
大丈夫?これ、ちゃんとぐるっとカイロまで行く?このまままっすぐ行ってしまって、わけ分からん街に運ばれたらどうしよう?
ものすごい不安。

お!?

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おお!!!
ちゃんと曲がった!!!

よしよしこれでちゃんとカイロに着けそうです。

ちなみに10何時間もWi-Fiなしは嫌だったので、データローミングをオンにして日本と連絡を取り続けていました。
お母さんがハラハラしていました。

エジプト行くのも、ずっと前からそれを言うと止められると思って2週間前くらいに
「2週間後にエジプト行きますので」
と母に報告しました。
母は引いていました。

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ルクソールのアッシェムが連絡をくれ続けます。
既読無視の概念はないそうです。

そんなこんなで14時間かけてアスワンからカイロへ移動できました。
22時発の14時間後なので、到着は昼の12時。
長かった~!


まず、既にカイロに着いているはずのジミーに電話をします。
また会話に苦労しますが、とりあえず向かうから待っててみたいなことを言われます。

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発車しかけた電車に、奇声を上げながら乗り込む人々。
あんたらすごいな…



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ラムセス駅。
カッコいい。

30分ほど待ってみて、再度ジミーに電話。
何を言っているのか全く聞き取れない…
とりあえず、まだ待っててみたいなことを言ってると解釈し、お腹が空いたので駅の2階にあるフードコートへ行くことに。

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コシャリとコーラ。

店員のお姉さんが若くて可愛かったのでついバクシーシを多く払う・・・

ジミーに
「フードコートにいるよ!」
と電話し直してしばらくし、
感動の再会を果たします。

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お茶を飲みます。

ミント???
の様なものと大量の砂糖を入れて飲んでいたのでそれを真似します

時刻は14時とか。
午前中に到着できるならピラミッドに行こうと思っていたのですがちょっと遅い…

ピラミッドは明日にして、今日は考古学博物館に行くことに。

ジミーがタクシーでホテルまで送ってくれ、
19時頃にまた合流し、食事しようと約束。

ホテルに着いたはいいもの、外観がボロ過ぎて
「うわ~ちょっとやばいホテル選んだか…?」
と不安になりましたが
中に入ってみると

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なかなか綺麗ではありませんか。

ウェルカムドリンクもくれて、フロントの対応がとっても丁寧です。


大きな荷物を置いて携帯をしばらく充電し、
16時過ぎにホテルを出ました。
博物館17時までじゃないかなと言われていたのでギリギリだな…と思いつつ
サングラスをかけて颯爽と歩きます。

絡まれないように、
絡まれないように、
絡まれないように…

そんな私をよそに、1人の男性が声を掛けてきます。
「やぁ、どっから来たんだい?」
「日本だよ(早足)」
「日本か素晴らしい!どこへ行くの?」
「博物館(早足)」
「博物館もう時間ないじゃん」
「ノープロブレム(早足)」
「そうか、じゃあ途中まで一緒に行こう」

カリンと名乗る男性でした。
ああ、もう、何で、着いてくるの…

でもこの男性、わりかしイケメンで
交通量の多い道路を
「ちょっと失礼」
と言いながら私の手を取り渡らせてくれました。

博物館前で
「それじゃ」
と言って去ろうとすると
「また君に会いたい」
とかなんとか言い、携帯の番号を教えて!とせがまれます。

まあ、教えるだけ教えてさよなら~しようと思い、
「終わったら電話くれよ!」
を聞き流して入り口に向かいます。

しかし、
何故か博物館がしまっています。どうしよう…
入り口のおじさん曰く、
「木曜日は特別で、17時30分からナイトタイム開館します」
とのこと。

なぁんだ、とホッとしながら来た道を歩いているとすかさずそこへカリンがやってきます。
「な?言っただろ!待ってる間一緒にお茶飲もう!」

 

降参…

彼はどうやら旅行会社のオペレーターをやっているようで、退勤後に私を見つけて声をかけたんだそうです。
お茶を奢ってくれたのですが、私が払うそぶりをすると、
「じゃあ次回は君が払ってよ」

ん?次回はねえぞ?


「もう行かなきゃ」と言うと、仕方なさそうに博物館まで送ってくれました。

途中で香水のお店の前を通りがかり、そこで少しお土産を買いました。
ちょっと値段が張った気もしますが、香水瓶もいくつか購入したのでそんなものかな…

 

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ふむ、確かにキレイ。

母が喜んでいました。

香水「クレオパトラ」は現在私の部屋で香りを放っています。



博物館に行くと18時を過ぎていました。
「明日会えないか?」に対し、
「友達と会うから」と答えると
「それ断ればいいじゃん」という横暴ぶり。

ジミーとの約束があるので適当に色々言って、バイバイします。
ああ、やっと博物館!!!!!!


並んでいるととても人懐っこい小学生の男の子がいる日本人家族に出会います。
なにやら、ガイドさんの卵として修行を積んでいる2人のエジプト人女性を連れていました。
一緒にどうかと誘って頂き、ついて行くことに。

考古学博物館にはとにかく色んなものがあるので全部丁寧に見ているとキリがありません。
ガイドさんの卵が重要どころをかいつまみ、頑張って日本語で解説してくれました。
トトメス2世推しらしく、熱弁していました。可愛い。

博物館でインパクトがあるのはツタンカーメンのフロアでしょうか
前述の通り、彼の墓は未盗掘で発見されたので、墓の中の品々が全て残っていました。
それがずらりとあります。

そして最後に待ち受けるのが、
黄金の輝きを放つ、かのツタンカーメンのマスクです。
写真は撮れません。
思わず見惚れる輝きでした。

圧巻です。
中身には王家の谷で会いました。
何だか不思議な感覚です。

ナイル川ナイトクルーズに行くという家族とお別れし、
私はひとり、静まり返った
「ミイラ室」
へ向かいます。

王家の谷で見つかったファラオたちのミイラが、この博物館に眠っています。
別料金ですが、私が一番楽しみにしていた場所です。

ファラオたちは静かに、そこに眠っていました。
ルクソールアブシンベルで見た葬祭殿・神殿を作った本人たちが目の前にいるのです。
しっかり髪の毛を残したミイラも。

本人たちからすれば、墓から掘り出されて人前に晒されて。冗談じゃないですよね。

でも、私は皆さんに会いたくて頑張ってきました。
鳥肌ものの感動です。


気がついたら20時です。

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さらば考古学博物館

ちょうどその時仲良しの後輩がベトナムにおり、
ベトナムエジプト間でテレビ電話しよう!」
という約束をしていたのでそれを果たし、

(LINEは偉大)

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ジミーに電話します。
ホテルに迎えに来てくれるそうなので一度ホテルに戻ります。

この後、ジミーはカイロのインターコンチネンタルホテルに連れて行ってくれ、その友人とベリーダンスを見ながら

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文字どおり吐きそうになるまでご馳走になりました。

明日はピラミッド後にアレクサンドリアの予定でしたが、あまりに時間の余裕がないので
ジミーのヴィラがあるというソフナに行くことに。

アレクサンドリア…いつか訪れる機会があるといいな…

解散が午前2時になったので、明日は10~11時くらい集合にしようと提案し、泥のように眠ります。

 


ホテルの入り口。
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おお怖。

 

エジプト1週間 女ひとり旅 4日目

 

4日目

 

4時間弱しか眠れませんでしたが、念願のアブシンベル神殿に胸が高鳴ります。

ジミーと待ち合わせ、一緒に向かいます。

 

何度かセキュリティチェックがありましたが、シーズンということもあってかものすごく混んでいました。

エジプトでは列への割り込み、不必要な押し合いへし合いがとても多いので(みんな平気な顔してやります)、混雑する場所は精神的に参ります。

モラルの欠片もないっっっ

 

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チケット売り場。

ツーリスト窓口が混みすぎて、ジミーが自分の分とまとめて購入してくれました。

ありがたい。

 

しばらく歩いていると、神殿の裏側が見えてきます。

 

それにまわりこむと・・・

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うわわわわわわ

これですこれ・・・

 

ものすごい数の人でした。

 

アブシンベル神殿は毎年2月22日か10月22日だけ、朝日が奥の至聖所を照らすことで有名です。

今日はまさに2月22日なのでした。

 

こんなに大きな建造物にも関わらず、緻密な設計・・・

どんな方法で成し遂げたのでしょうね。

 

ジミーと朝日が昇るのを待ちます。

 

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あたりがだんだん明るくなってきました。

神殿の上に鳥が2羽いる!かわいい!と思っていたら人でしたw

 

やはり特別な日とあってか、近くでドンチャカドンチャカダンスやら音楽やらが披露されていました。

 

今日来ることにこだわりと憧れを持ち続け、

遂に叶おうとしています。

涙が出そう。

 

なのにジミーが

「こないだ釣った魚だ!でかいだろ!」

とか言って携帯を見せてきますwww

 

そうこうしていると

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キターーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

 

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神殿がオレンジ色に輝き始めました。

なんてきれいなんでしょう・・・

これを見たかったのです・・・

 

近くには大き目なモニターが設置され、至聖所の様子が映されていました。

 

そこからは順番に至聖所めがけて並ぶのですが・・・

これがまた大変で・・・

骨折者でも出るのでは、というくらいの勢いでした。

あと痴漢がすごい。

手をへし折りたかったですね。

 

神殿内は撮影禁止のはずなのですが、この日は特別なのか、みんな撮っていました。

スタッフも注意するどころかそれの整備をしていました。

 

というわけで、至聖所です。

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至聖所には座像が4対並んでいて、左からプタハ神、アモン・ラー神、神格化したラムセス2世、ラー・ハクティ神です。

冥界の神なので、プタハ神だけ照らされないようになっています。すごい。

 

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荘厳な雰囲気です。

はるか昔、ラムセス2世は確かに、今私がいる場所にいた。

それを思うだけでとても不思議な気持ちになります。

写真では伝わりませんね。

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神殿内にある「カデシュの戦い」でのラムセス2世です。

世界史が好きな人ならみんな知っているでしょう。

ヒッタイト相手にラムセス2世自身が大活躍したと言われています。

 

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こちらは小神殿です。

 

ラムセス2世が最愛の王妃、ネフェルタリに贈りました。

正面の奉納碑文には、

「偉大なるラムセス2世がネフェルタリ王妃のためにこの岩窟神殿を造った・・・・永遠に彼女のために朝日が昇る」

と書かれているそうです。

今日もネフェルタリのために日が昇りましたよ・・・

私も神殿贈られたいです・・・

 

まだこの時点で7時30分過ぎだったでしょうか。

ジミーと相談し、一度それぞれ部屋に帰って一休みしてから朝食をとることにしました。

 

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昨日は真っ暗すぎてわからなかったホテルのレセプションです。

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素敵な感じです。

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プールがありましたが、とてもそんな気分になれない寒さでした。

日中は暖かいのでしょうか・・・

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ホテル、それなりに良かったのですが、

エジプトの相場を考えるとべらぼうに高いです。

立地が立地なのでしかたないかもしれませんね・・・

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ほぼスーダンです。

 

さあ、朝食に行こうと思った瞬間・・・・

 

お腹痛い・・・

咄嗟にトイレに駆け込みました。

酷い有様でした。

 

あたったのか・・・?

でも心当たりがあるとしたら

アスワンの屋台で買ったあのパンくらいです・・・やはりか・・・

 

気を取り直して朝食です。

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昨日残したワインと。

席を立った時、スタッフから

「空けたんかいw」って笑われました。

 

この後、再びアスワンに戻って、そこから夜行列車でカイロに向かいます。

ジミーもカイロに戻るんだそうで、アスワンで再会することにしました。

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さらばネフェルタリ。

 

ジミーをアブシンベルの空港に送り、

私はバスのチケットを購入すべくフラフラ。

 

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カフェで、おじさんがこうやってチケットを売っています。

どうやら、アスワン行は座席指定があるそうです・・・何故。

 

時間があったので紅茶とシーシャを頂きました。

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しかし・・・

このシーシャ甘くなかった・・・スモーキーな感じで、あまり美味しくありませんでした・・・

そういうタイプのもあるんですね・・・

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愉快な人達。

一緒に写真撮って!と言われました。

邦人が珍しいのでしょう。

 

 

時間になったのでバスへ向かってみました。

すると・・・

私の座席は一番後ろの席の真ん中でした。

しかも、隣のおばさんがとっても太っているので、厚い布団を掛けられている気分でした・・・

 

さらに、おばさんに授けられたのがこちら。

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絶対にダメなやつだこれ。

パンにあたったばかりで恐怖感もありました。

ごめんなさい、食べずに隠し持っていました。

 

このバス、もっと最悪なことにエアコンが全然機能していませんでした。

走行中のバスの中で全乗客vsスタッフみたいな喧嘩(口論)がありましたが、

たぶんエアコンのせいです。

 

そんな劣悪な環境の中、頑張って寝ていました。

しばらくすると、突然太っちょのおばさんに起こされ、窓際に誘導されました。

何事かよく分からず移動したら、おばさんはなんと、床に座りました。

 

私のせい・・・?

譲ってくださったのか・・・?

おばさん・・・パンを隠した私をお許しください・・・

何故床に・・・

 

4時間ほどバスに揺られ、

あと15分くらいでマオガフかなというところでジミーから電話。

 

エジプト人の英語は特徴的なのですが、それに私の英語力のなさが加わり、全く通じませんでした・・・

どこかのレストランにいることは聞き取れたのですがあとはさっぱり・・・

マオガフに着いて、近くにいたおじさんに電話を代わってもらったことで

やっとジミーが、友人の経営する、マオガフの目の前のレストランにいることがわかり、突撃しました。

 

再会できた時の感動ったら・・・

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ジミーと、レストランを経営する友人は

私にたらふくご馳走してくれました。

手前にあるモロヘイヤスープが美味しくて感激していたら、

「美味いかい?」

と聞かれたので

「うん!!!!!(日本語)」

と答えたら、もう1杯出てきました。大きな器で。

あと、肉料理のコフタっていうのが美味しかったです。

 

ものすごい量の注文だったので苦しんでいたら

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えぇ・・・

この国にも、デザートは別腹的な概念があるのでしょうか・・・

 

お腹がいっぱいになった後、

ジミーが別の友人を呼んで、アスワン駅まで送ってくれました。

夜行列車のチケットを買い、時間まで3人でお茶です。

アスワンーカイロ間は、外国人は1等車に限りチケットを購入できます。

駅の窓口で買いました。

 

いっぱいお友達いるんだね、ジミー。

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こんどこそ甘いシーシャを。

この小さいシーシャ、とても可愛いですね。

 

ジミーとはまたカイロで合流することに。

ひとり旅のはずなのに、寝る時と長距離移動以外は基本誰かといます。

 

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車窓越しのお別れ。

ジミーは後でね。

 

さて、やっとひとりになったと思いきや、

ここからはカイロに向けた12時間(実際には14時間)の旅が始まります。

 

身の回りの荷物を整理し、自分のカーディガンを被って眠ります。

 

エジプト1週間 女ひとり旅 3日目

 

 

 

3日目

 

昨日フロントに確認したところ、アスワン行の最初の列車は朝8時とのことだったので、ホテルの朝食をとってから駅へ向かうことに。

 

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良いホテルだった。私もおすすめしたいです。

赤い飲み物はザクロジュースだったかな・・・

当時得体がしれないのに完飲して不安でした。

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気球が飛んでいます。

 

さて、今日はかなりの長距離移動。

とにかく舐められないことが大事だ!と思い、

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武装。

 

途中で馬車とかタクシーのしつこいキャッチに遭わないように、

ダッシュで駅まで向かいます。10分くらいだったかな。

 

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なんだか、みんな通勤通学で忙しそうでした。

 

駅に到着・・・

ホテルのフロントのお兄さん曰く、

ルクソールーアスワン間だったら外国人でも2等車のチケットを買えるよ

とのことだったのですが

 

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ぎゃ~

わかりません

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仕方なしに「1等車」と書いてある窓口で聞いてみたら、

「車内で買って!!」

とのこと・・・

 

そうこうしているうちに8時発の列車は行ってしまいました。

しかし、ほどなくして次の列車が来たので、その辺の人に2等車はどこか確認してひとまず着席します。

 

そうしたら・・・

地元の柄の悪そうなお兄ちゃんとか子ども達に座席を囲まれます。

手の甲にキスされたり、バクシーシ請求されたり、

「この列車10時発車だってさ!!」

と嘘つかれたり、もう舐められまくりです。

 

しかし、負けません。

席を一歩も動かずに我慢していたら、列車が発車しました。

はあ、まだルクソールなのにすごく疲れた・・・・

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2等車はこんな感じです。

ヨーロッパのどこかの国のお古だと聞いたことがあります。

 

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窓きったなwwwwwwww

ひたすらこんな道が続きます。

 

地球の歩き方に確か書いてあったのですが、列車の中の販売は高額なので利用しない方がいいとのことです。

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いらないって言ってるのに・・・

そこに置かれても1口も飲みませんよーだ

 

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いらないって言ってるのに・・・

通りがかりのおじさんに渡されて、一緒に吸おうぜって誘ってきました。

もう、放っておいてください・・・

 

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君だけが心の救いだよ。

 

チケットですが、係の人が回ってきて売ってくれます。

おつりがなかったので、「全部回ってからまた戻ってくる」と言われ、

私の100EPを持ったままどこか行ってしまったので不安でしたが、

きちんとおつりを持って戻ってきてくれました。

 

2.3時間乗ったでしょうか。

MAPS.MEで位置を確認しつつ、しっかりとアスワンで降ります。

ただ、それまで通ってきた駅とはけた違いの大きさなので、すぐにアスワンとわかるはずです。

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これは正面です。

 

アスワンにはマオガフという長距離バスターミナルがあり、

そこからエジプト方々へ向かうことができます。

アブシンベル行のバスもあるのでそこへ向かう必要があるのですが、

手元にエジプトポンドがあまりなかったので、銀行で日本円からの両替を試みました。

 

しかし・・・

ここからちょっとした戦いが始まります。

 

まず、前の晩に少しだけ調べておいた、駅に一番近い銀行に行ったのですが

なんとシステムダウン中とのことでした。

他のお客も困っている様子。

 

他の銀行の場所を聞いて歩き出します。

どうやらコルニーシュ通りという、一番ナイル側にある道路に何件かあるそうです。

が、どこもかしこも日本円からの両替はやっていません・・・

 

その上、ルクソールでは出会わなかった、小さい子供の物乞いにしつこく絡まれます・・・

しかもトイレに行きたくなってきた・・・

 

そして、回りまわってやっとたどり着いた7件目の銀行が、ついにやってくれました。

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あなた最高!!!

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この水色の丸くらいの位置にあったかな・・・

しかもお手洗いも貸してくれました。

いやあ、本当にありがとうございました。

 

これでようやくマオガフに向かえる。

コルニーシュ通りでマイクロバスを捕まえようか・・・

と思っていたら、

さっき会った子どもの物乞いに絡まれます。

 

マイクロバスの捕まえ方を教えてくれたらお金あげようとしましたが、

まったく英語が分からないようなので振り払ってタクシーを捕まえました。

 

しかしまたこのタクシードライバーも悪党でした。

私がマオガフについてのが13時頃だったのですが、アブシンベル行のバスが17時発だということを知っていて、

「このままどこか観光に連れて行ってあげる!!」

と拉致られそうになりました。

冗談じゃありません。

 

「ここで止めろ!!!!!!!!!」

と本気で怒鳴りました。

 

17時発なことくらい調査済みです。

4時間どう過ごそうが私の勝手じゃないですか。

 

まず最初にバスのチケットを買っておきます。

マオガフはとても大きいですが、

「アブシンベル?」

とその辺の人に聞いていると、あっちだよと教えてくれます。

アブシンベル行は一番奥です。

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ここがチケット売り場です。

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訳は分からないけれど、アブシンベル行。

 

はい、

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ということで、近くにあったWi-Fi完備のカフェで

紅茶とシーシャを嗜みます。

癒される~

 

現地の方々に囲まれながらゆったりと過ごしました。

シーシャを吸いすぎて軽いヤニクラを起こしましたw

 

ホテルの朝ごはんしか食べていないことに気付き、何か食べるものを探します。

 

そこへ、ひとつ屋台を発見。

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なんか、甘そうなやつです。

おじさんの気前が良かったので注文してみました。

しかし・・・

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置いてある発泡スチロールの中でヘラを洗っています・・・

周りにハエも多いし・・・大丈夫か・・・

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何なのかいまいちわかりませんが、バスターミナルでいくつか食べてみました。

甘いパンみたいな感じですね。

量が多すぎたので、とりあえずバスに持ち込むことに。

 

バスです。

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数百キロ走るので、あまり乗客がいないことを喜んでいたのですが・・・

なんとこのバス、最初に寄るバス停で大量に人を乗せ、たちまち満員になりました。

しかも私の隣はかなり大柄の女性で、膝に小さい子どもを乗せてるものだから私は縮こまって座りました。

車内は暑いし、とても気分が悪くなってしまい、なんとか眠ることに努めました。

 

ふと起きたらバスは休憩中で、乗客は皆外に降りていました。

MAPS.MEで確認すると、まだまだ道のりは続く模様・・・

あたりは真っ暗で、星が出ていました。

 

ただ、気分はかなり良くなり、隣の女性とも話す余裕が出ました。

大柄な女性と書きましたが、びっくりするくらい美人でした。

 

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私のサングラスで遊ぶ、娘のパドワンちゃん。

 

そしてアスワン発から4時間後、ついてにアブシンベルに到着しました。

予約したホテル、ネフェルタリまで1kmほどありそうでしたが、

なんだか面倒になって歩きました。

シーズンのためか人も多く、あまり怖い雰囲気はありませんでした。

 

ネフェルタリホテルです。

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ネフェルタリはラムセス2世の奥さんの名前です。

 

到着が遅くなったにも関わらず、スタッフが歓迎してくれました。

ディナーです。

美味しいし、疲れからか、到着できたことへの感動がこみ上げました。

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奮発して赤ワインをボトルでオーダー。

チキンか魚か選べたので、気分的にチキン。

 

と、そこへ・・・

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「一緒にいいかい?」

 

で、出たーーーーーーーー!!

新キャラです。

彼はジミー。

カイロ在住の54歳。

なんと明日誕生日とのこと。

おめでとう!!!!!

 

彼は私の旅の後半でほぼ一緒に行動を共にすることになります。

部屋に行く頃には既に日付が変わっていましたが、

朝4時半にアブシンベル神殿へ一緒に行くことをジミーと約束しました。

 

長い1日だった・・・

 

 

 

 

 

エジプト1週間 女ひとり旅 2日目 ②

2日目続き

 

この後、私は200EP+バクシーシをドライバーに払うのですが、

既に14時を超えていたこともあって

「一緒にメシ食おう!」

みたいな流れになりました。

 

お腹空いたしまあいいかと思ってそのままタクシーに乗っていたら

MAPS.MEの現在地がどんどん空港の方に移動していくではありませんか。

 

「どこいくの?」

「俺の家だよ!」

「(MAPS.ME見せながら)それってどのへん?」

「(空港の隣を指さして)うーん、このへん!」

 

はあ?

それってまたホテル帰るときタクシー代請求されるやつじゃん。

何なの?????

 

半分キレながらやってきたアッシェム殿の家です。

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ちょっとやばそうな雰囲気だったら逃げようと思っていたのですが、

閑静な民家がたくさん集まってる感じで、

周りに家族達もいてちょっと安心しました。

ちびっこ達がもの珍しそうに私のところへ来てはサッと逃げていきます。

 

水とジュース(ファンタ)が出てきたが、水には念のため手を付けず。

 

メシまだかな~

と待っていたら、これ着なよ!!といって渡された服。

ガラベーヤというらしいです。

ほぼ強制だったね。

困る図。

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これ、どこかの国みたいに、

着たら結婚を認めたことになる

みたいな決まりないよね?とひとりテンパる。

 

これ、危ないことが万が一あったらすぐ逃げられるように自分の服の上から着たし、

果敢に「靴脱ぎなよ」って言われたけど頑なに断りました。

 

そしてメシがいっこうに出てこない。

イトウさんと約束したから遅くとも17時にはこの家を出たい。

 

その間ずっとアッシェム殿と2人ですよ。

携帯の中にある写真とかぼけっと見てたんですけど、

マッサージしてあげる!って言われて肩揉まれてて。

途中から、気持ち、その、ちょっとだけ、体の中心に向かって手が動いている気がして、さすがに止めさせました。

私が携帯見てると肩にもたれてきたり、めっちゃ手を触られたりしました。

 

せ、セクハラ?じゃん!!!

エジプトで日本人がモテるみたいな話を聞いていたことがありましたが、理由が分かった。

 

NOと言わないからだ。

 

いや、言ってますよ。

けれど、彼らの押しは半端じゃありません。

 

そしてそうこうしているうちに17時が近づいてきました。

タクシーを呼んでもらおうとしてアッシェムに

 

「約束があるからそろそろ帰りた・・・って」

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ちょ

今?

今メシ出てくるんですか???????

3時間出てこなかった理由は???

 

彼の家族たちがにこやかに持ってくるもんだから、断るに断れず、

仕方なく超高速で食べます。

そして意外とうまいのです。

これぞエジプトのローカルフードですね。

 

って、早く早く、ホテルに送って!!

 

悪い人ではなかったけどさあ

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タクシードライバーに200EP、

チケット代に150EP、

あと墓の門番に払ったバクシーシとか帰りのタクシー代とか諸々払ったな・・・

ちなみにこの人からはいまだにFacebookでメッセージが来ますw

どうするのw

 

さて、いそいそとホテルに帰ります。

18時きっかりに行ってみたら、まだイトウさんはいませんでした。

 

イトウさんの言うように、各部屋でキャッチするにはちょっとWi-Fi弱い。

真似してホテルの階段付近で携帯片手にうろうろしていたら、イトウさんが帰ってきた。

 

またコーヒーをご馳走になりつつ、今日の出来事をお互い話しました。

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カフェの隙間を駆け抜けるネコちゃん。

 

そういえば、今日民家に行った影響でカルナック神殿に行けなかった・・・

ってさらにいえば、真ん前なのにルクソール神殿にも行ってない・・・!

 

イトウさんにそれを言うと、

「じゃあ今からルクソール神殿一緒に行こうか!!」

と。なんてお優しい方なのだろう。

 

イトウさん曰く、イスラーム圏に何度か訪れているが、

エジプトみたいに女性が夜中に1人で出歩く国は他にないよ。

エジプトの治安は良いと思う。

とのこと。

 

それでも、夜の1人歩きはドキドキします。

日本人男性と一緒に歩ける安心感といったら。

 

行く途中で凄まじい勢いの馬車のキャッチに遭います。

ルクソール神殿?あと10分で閉まるよ!カルナック神殿ならまだ開いてるから馬車で送ってやる!!」

これは大嘘で、カルナック神殿は17時に閉まるし、ルクソール神殿は21時まで開いています。

その時20時30分だったので完全にキャッチをスルーできました。

知らない人がカルナック神殿にあのままついて行っていたら、馬車代は支払うものの、カルナック神殿は開いていないという事態に陥ります。

最低!!!!

 

そしてついに夜のルクソール神殿

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幻想的・・・

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当時もちゃんと、重力ってありましたよね?

一体どうやってこんなに巨大なものを・・・

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レリーフに触れると、当時の人の気持ちに触れた気になりました。

レリーフの絵って、どの建造物も大体同じ型をしています。

師範みたいな人がいて、レリーフの流派とかあって、きちんと教えられて修業したのかもしれないね、

例えば奴隷にやらせてもこんなに美しく揃うはずがない思うんだよね。

とイトウさん。

 

30分でササッと見てホテルに帰ります。

 

イトウさんの出発は翌朝かなり早くだそうで、ここでお別れです。

お名前とご住まいだけ聞いたけれど連絡先はわからないし、もう明日からは会えない人だと思うと寂しいな。

でも旅の醍醐味です。

いつか、イトウさんの元まで私の存在を届けられるような大きな人間になりたいな。

ありがとうございました。

 

明日はルクソールから列車でアスワンに渡り、その後バスでアブシンベルに向かいます。かなりの長旅です。

アスワン行の最初の電車の時刻をフロントで確認し、就寝。